ギター用語 マメ知識   別にどうでもいい話だが、知っていると みんなに自慢できる マメ知識

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Vol.14   「Gibson Bass」ってどうなの !?


ギターに負けじと奥の深いベース。
バンドの中で一見地味な存在と思われているベースですが、ベースはバンドの要。
文字通りバンドのベーシックな部分を担当しています。
ベーシックな部分をあやつるベーシストはバンドの中では正に権力者。
派手なパフォーマンスのギターやキーボードは所詮ベースの手のひらで泳いでいるだけなのです。

例えば、何か曲を演奏していて、途中でギターがサビのパターンに突然入り出せばとても浮いてしまいます。
「ありゃ?あの人、間違えてるよ!」って感じになります。
ところが、ベースがサビのパターンに突然入り出せば、曲の土台がガラリと変わってしまい、
ギターもついて行かざるを得なくなります。
逆に急いでついて行かないと、またまた「ありゃ?あの人、間違えてるよ!」と思われてしまうのはギターの人です。

バンマス(バンドマスター)、つまりバンドのリーダーにベースの方が多いのもその辺りかもしれませんね。

ベースの人が上手なバンドはとてもかっこいいです。
別にビリー・シーンやジャコパスのようにテクニカルなベースがかっこいい訳じゃなく、
安心してギターやキーボードが好きなように泳いでいけるベースのことです。

ギターの首輪を外すのはベースです。
「さあ、元気いっぱい遊んでおいで!それっ!」
ベースが首輪を外してくれるとギターは大喜びでステージを所狭しと走り回ります。
「ハイハイ!そろそろ帰っておいで!」
ギターがソロを終わると、ハイ!そこでボーカルの出番!
ベースはグっとボリュームを落とします。
ギターもそれを聴いて一緒にボリュームを下げざるを得ません。
ああ!いい感じでボーカルが通ります!決まったゼ!

下手なベース君は最初から終わりまでボリューム全開のフルスロットルです。
バンドをあやつるどころか、自分が目立つことに必死です。
そうなると、ただの爆音バンドで曲はべた塗り一色。
一番面白くないのは聴いてる客です。
「あ〜・・・。疲れるなぁ。自己満足の世界。もう帰りたいんだけど・・・。」

確かにエリック・クラプトンは凄い!
それはジャック・ブルースが凄いから、安心して凄いことが出来たのです。
もしジャック・ブルースがクラプトンに負けじとフルスロットルだったら、
クラプトンの派手さは半減。クリームも一発屋だったかもしれません。

ドナルド・ダック・ダンが暴れ倒していたら、MGズもあり得なかったでしょう。
ソウル歌手もベースソロの影でコーラスになっていたかもしれません。

今回はベース。しかもあまり登場しないギブソンのベース(EBシリーズ)がテーマです!


ベースも色々なモデルがありますが、最も有名でポピュラーなのはフェンダーのジャズベにプレベです。
使っている方も多いでしょう。
フェンダーのベースについては、また機会を設けることにして、
今回はあまり登場しないギブソンのベースのお話です。

【ギブソン・ベースの種類】

ギブソンのベースの種類は、ギターのラインナップが豊富なことに対し、とても少ないです。
大きく分けると4種類しかありません。

1.EB (エレクトリック・ベース) シリーズ
2.リッパー
3.サンダー・バード

4.レスポール・ベース

今回はこの3種類の中ではまだ種類のあるEBシリーズをご紹介しましょう。


【EBシリーズ】

EBシリーズは文字通り「エレクトリック・ベース」の略から名付けられました。

EBシリーズはこんなにラインナップがあります。
EB-0 / EB-0F / EB-0L / EB-1 / EB-2 / EB-2D / EB-3 / EB-3L / EB-4 / EB-4L / EB-6
EB-5はなぜかありません。なぜ無いんだろう・・・。密かにあったのかもしれませんね!
しかも登場した順もバラバラです。


 EB-1  1953年〜72年
ギブソン初のエレキベース第一号モデル。
スケールは30.5インチのショートスケール。
マホガニーのボディで、バイオリンをモチーフにされて作られています。
フロントに茶色いカバーのハムバッカー・ピックアップが1発のみ。
1ボリューム、1トーン。ペグはファイアーバードのようなバンジョー・ペグ。
画像のものは50年代の初期モデルです!
 EB-2 / EB-2D  1958年〜72年
EB-2はギターのES-335スタイルのいわゆるセミアコベースです。
スケールは30.5インチのショートスケール。
初期はサンバースト、ナチュラルのみ。60年からチェリーレッドもスタートしました。
64年には指板にブロック・インレイも登場。
66年に
EB-2Dが登場。リアにもミニ・ハムバッカーがマウントされました。
69年にはウォルナット、バーガンディ・フィニッシュも登場しました。

 EB-0 / EB-0F / EB-0L  1959年〜79年
EB-0は時代と共に姿をガラリと変えました。
上の画像はレスポール・ジュニア・ダブルカッタウェイ・モデルのEB-0で、
これは59年、60年の2年間のみ生産されました。
スケールはやはり30.5インチのショートスケール。
黒いカバーのハムバッカーPUがフロントに1発だけです。

1961年からEB-0はSGスタイルになりました。
スケール、PUは同じですが、62年からはPUのカバーがメタルになりました。
それと同時に何とエフェクターのファズを内蔵した
EB-0Fが登場!
ピックガードにエフェクターの操作ノブ。その下に「FAZZ TONE」と書いてあります。
EB-0Fは65年で終わりました。

69年には34.5インチの長いスケールの
EB-0Lが登場しました!
EB-0シリーズは71年〜75年にウォルナット。
73年からはナチュラル・フィニッシュも登場しました。

 EB-3 / EB-3L  1961年〜79年
EB-3はEB-0がSGスタイルになったと同時に生産がスタートされましたが、
フロントにハムバッカー。そしてリアにもミニ・ハムバッカーがマウントされている2PU仕様です。
画像のもののように4点のバリトーン・スイッチでPUをフロント、リア、センター、トーン・セット
を選ぶものと、トグルスイッチでPUを選ぶようになっているものがあります。

61年はチェリーのみで黒いカバーのPUでしたが、翌年62年にはメタルカバーになりました。
ヘッドには「クラウン・インレイ」が入っています。

上のチェリーと下のウォルナットのものをよく見ると、微妙に仕様が違います。
下のものは70年代の仕様で、フロントPUがボディの真ん中にマウントされ、
ピックガードの下部がバリトーン・スイッチを避けるようにカットされています。

69年にはやはり、EB-0Lと共に34.5インチ・スケールの
EB-3Lが登場しました。



 EB-4 / EB-4L  1960年代〜1970年代
これはなかなかレアなEBのようです。
一見、上のEB-3によく似ていますが、何やら変なスイッチがついています。
このスイッチが何なのかは不明です・・・。
長いスケールの
EB-4Lもあったようですが、
おそらくEB-3同様、69年辺りに登場したと思われます。

 EB-6  1960年〜66年
他のEBシリーズのおまけのようにEB-6は登場しました。
EB-6は1960年にEB-2(セミアコベース)の6弦バージョンとして誕生しました。
最初は画像のもののようなサンバースト仕様のみで、
これも30.5インチのショートスケールでした。
翌61年からはSGスタイルも登場しましたが、あまり好評でなかったのか、
たった6年間しか生産されませんでした。



最初にバイオリンのような「1」が誕生し、続いてウッドベースを手軽に再現しようとセミアコタイプの「2」を作ったものの、
やはりソリッドも!という訳でレスポール・Jrモデルも製作。う〜ん・・・。でもレスポールならセミアコより先だな。
と「3」じゃなく、「0」に。
しかし、ギターがレスポールからSGに変わったので、これもSGに。
それならと、2ピックアップも作ったが、もう「1」も「2」もすでにあるので、「3」に。
これでやめておくはずだったが、フェンダーから6弦が登場したので、こりゃ、負けてられん!と6弦も製作。
やっぱり6弦だから「6」だろう。
という訳で4や5は無いんですね・・・。と思いきや、詳細不明の「4」もあったようです!

モデル名を見ただけで作られた経緯が読めてしまうのがEBシリーズですね。

しかしながら、どのベースもフェンダーのシングルコイルPUのベースでは出ない個性的なサウンドの持ち主で、
数々のミュージック・シーンの歴史を支えてきた素晴らしいベースたちです。
セットネックにローズ指板。そしてハムバッカーと、ギブソンならではの特徴を持った強者ですね!





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Vol.5 マシンヘッドって何 !?
Vol.6 ギターに初めて挑戦したいんだけど、どんなギターがいいの !?
Vol.7 エピフォンのギターってどうなの !?
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Vol.9 フェンダーのスチューデントモデルって何 !?
Vol.10 ギターのブランド名ってどんな由来でつけたの !?
Vol.11 張り替える弦はどれがいいの !?
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